衛生管理について
品質への取組み
SQFとはSafe Quality Foodの略称で、『安全で高品質な食品』のことを意味する国際規格です。
この規格は1994年、西豪州(オーストラリア)政府※が全食品産業向けに開発し、従来のHACCPシステムにISO9001の一部を組み合わせ、重要管理点(CCP)と重要品質点(CQP)を設定・管理することにより、食品の『安全性』に加えて、『品質』をも保証する品質マネジメントシステム
- ※2003年から米国食品マーケティング協会(FMI)傘下のSQFIにより運営
世界140か国において7000社以上が認証を受けており、世界的な規模で受け入れられています。
現在日本では、イオングループが力を入れており、一次加工業者を中心に、鶏肉・馬刺し・レトルト製品
など、300社程度の認証登録が取得されている。
SQFの構造
HACCP(危害分析・重要管理点方式)
HACCPとは…
HACCPの生い立ち
- ・アポロ計画によってアメリカで生まれたシステム
- ・日本での適応は、1996年食品衛生法を改正
-日本版HACCP 総合衛生管理製造過程 承認制度が発足した。
ISO9001
ある目的(規格通りの製品を製造・販売すること等)を達成する為の活動を体系化し、確実かつ継続的に実施する為の「企業活動の品質保証」を行い、仕事や文書の流れ、組織・役割分担などの、仕組みを規定した品質マネジメントシステム
ISO9001が対象とする品質システムとは
経営者が、管理方針・目的を設定し、その目標を達成するための「管理のための仕組み」をいう。
HACCPとISOの比較
共通点
- ・プロセスの管理や監視を行い、記録を確認することで、結果を保証する。
- ・第三者に対して、有効性を客観的に示す為の文書体系を構築すること。
- ・システムの逸脱が生じた場合の是正処置を予め設けておき、更に措置の結果まで追求すること。
相違点
- ・HACCPでは製品の安全性を高める為の管理基準や制御方法あるいは監視方法や評価方法の内容そのものの質や妥当性等、技術論が重要なポイントとなる。
- ・ISO-9000では、技術論そのものの内容は特に問題にせず、取り決め事項をいかに継続的かつ確実に実施するかに関するシステムが重要なポイントとなる。